Before
機械部品において、手間と時間のかかる溶接はなるべく採用しないように設計することがコストを抑え、品質を向上させるポイントです。たとえば上記の例では2つのアルミ部品を溶接するように図面で指示がされています。溶接は熱によって歪みが発生してしまうため、歪み取りに時間がかかってしまう上、作業時間もかかるのでコストアップの要因となってしまいます。
コストダウン事例
After
機械部品、特にアルミを使ったものは溶接を行わず機械加工のみで製作ができないか検討を行うことが必要です。上記の例では、当初は溶接が指示されていましたが、これを機械加工のみで行うように設計変更を行うことで、溶接の手間・歪み取りの時間を短縮できコストダウンが可能となりました。なお、アルミは非常に歪みやすい材質であるため溶接はなるべく行わないようにします。
機械部品のコストダウンを行うためには、いかに切削加工時間を短縮できるように設計するかも重要ですが、溶接を行わないように設計することも必要です。特にアルミの場合は溶接の熱によって大きく歪むため必ず歪み取りという工程が必要となりコストアップとなります。形状的にどうしても必要な場合を除いて、機械部品は溶接を行わず切削加工のみによって製作できるよう設計することが品質向上とコストダウンを両立させるポイントです。
