鉄やステンレス・アルミを使った機械部品はほとんどのケースにおいて切削加工などの機械加工が必要となりますが、機械部品がどのような形状であるかによって、使用する工作機械および加工方法が大きく異なります。
１．丸物の機械部品・・・旋削による加工
円柱あるいは円筒形状のような、いわゆる丸物の機械部品の加工が必要な場合は旋盤という機械で切削（旋削）が行われます。これは旋削加工と呼ばれます。チャックによって旋盤に固定されたワークを回転させ、そこにバイトなどの刃物を当てることで金属を削っていきます。この旋盤による加工によって、ワークの外側を切削することはもちろん、ねじきりや突っ切り、あるいは穴明け・中ぐりを行なう事ができます。
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丸物の機械部品 | 汎用旋盤 | NC旋盤 |
２．角物の機械部品・・・切削による加工
一般的にプレートなどと呼ばれる四角い形状の角物ワークを加工する場合は、ボール盤、フライス盤またはマシニングセンタなどの工作機械を用います。これらの工作機械によって角物のワークに対して穴あけ、タップ立て、フライス削り、エンドミル削りなどを行うことができます。これらは切削加工と言われます。なお、ボール盤やフライス盤は穴明けやフライス削りなどの加工しか行うことができませんが、マシニングセンタは工具を使用することができるので、プログラムさえ行えば様々な加工を行うことが可能です。
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| 角物の機械部品 | フライス盤 | マシニングセンタ |
なお、機械部品を加工する際には上記のような機械加工が主体となりますが、機械部品の形状あるいは用途によっては、切削によって削り出さずに溶接によって機械部品を製作した方が、コストも品質も有利になることがあります。
