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どうしてもタップを貫通させたい時の設計方法

Before

産業機器などに使用されるプレートには、部品や機器を取り付けるためにタップを設計される事もあると思いますが、今回はそんなタップを設計する際の注意点をお伝えしたいと思います。Before図は、厚さ50mmの比較的厚みのあるプレートですが、M6・M8・M12のタップが貫通するように指示されています。用途をお聞きするとプレートの両側に部品を取り付けるためのタップだから貫通で設計したとの事ですが、このような貫通のタップ加工は工具の折損リスクが高まるためコストアップとなってしまいます。

コストダウン事例

After

タップを設計する際には、まずタップは通常どのくらいの深さまで加工ができるかを押さえておく必要があります。
タップ加工は直径に対して2倍まで、つまり2dまでに抑えるように設計を行います(場合によっては3dも可能なケースもありますが、いずれにせよコストアップとなります)。このプレートの場合は、プレートの両側にタップが必要であったことから、機械加工・溶接.comを運営する三栄製作所では、貫通ではなく両面からタップ加工を行うことを提案しました。

タップは、深くなればなるほど工具の折損リスクが高まる、あるいは加工ができないケースも発生するため、極力2dまでに押さえておくことが必要です。しかし、設計上、どうしても3dやそれ以上のタップ深さが必要というケースがございましたら、ぜひお気軽に当社までご相談ください。様々な加工方法あるいはVEをご提示させて頂き、その中から最適な設計を採用して頂くことが可能です。

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