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円筒形状ワークに抜き穴・覗き窓を設計する際の注意点

Before

ベアリングフレームやプラント用機器には、この図のような覗き窓あるいは抜き穴を設計上設けなければならないこともあるかと思います。このVE提案事例は、そういった覗き窓・抜き穴を設計する際にコストを上昇させないための設計のポイントをお伝えしたいと思います。

Beforeの図には、外形φ190、内径φ150の円筒形状のワークに対して開口は設けられていますが、70°という指定がされています。一見、何の問題もなくコストアップの要素は無いように見えますが、実は切削加工を行う立場からすると、70°の角度を保とうとすると5軸加工機であればプログラムで解決できますが、立型マシニングセンタで加工する場合はインデックステーブルが必要となる上、プログラムも立てる必要があり、コストアップとなります。

コストダウン事例

After

切削加工を行う機械部品を設計する際には、5軸加工機やインデックステーブルを使わないと加工ができないような設計には、極力しないようにするとコストダウンに繋がります。今回のケースでは、開口はAfter図のように例えば幅90mmというような指示にしておきます。こうすると、先に述べたような5軸加工機やインデックステーブルは不要となります。開口70°を立型マシニングセンタで加工した場合と比較すると、プログラム・段取り(乗せおろし)が不要となり、加工時間が30%ほど早くなります。

切削加工が必要な機械部品は、当然ながらその機能を満たすために形状・寸法精度・幾何公差が設定されていますが、今回のケースのような少し図面修正が製品機能上問題がなければ、大幅なコストダウンに繋がるケースが多くあります。
機械加工+溶接.comを運営する三栄製作所では、これまで積み上げてきた膨大なVE提案事例の中から、お客様のご要望に応じた提案をさせて頂きますので、もしご要望がありましたらお問い合わせ頂ければと思います。

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