Before
今回も、マシニング加工が必要な機械部品のちょっとしたコストダウンのポイントをお伝えいたします。
まずBeforeの図面をご覧ください。38角で、4隅の部分がφ47との図面指示がされています。スペーサーやプレートでは、この部品の相手物のことを考えてこうした設計がなされることがありますが、実はこうした設計では、コストアップになる可能性が高いのです。
コストダウン事例
After
こうしたスペーサーやプレートは、相手物との勘合性を考慮して、φ47の部分がどうしても必要な場合は仕方ありません。しかし、旋盤加工・マシニング加工いずれにおいてもR形状を出すためにプラスアルファで切削時間が必要となってしまいます。
そこで、どうしてもコストダウンを行いたいという場合には、Afterの図面のようにR形状の部分をC面加工に変更します。こうした方が切削加工時間を短縮でき、コストダウンを行うことが可能です。
機械加工+溶接.comを運営する三栄製作所では、今回ご紹介したような切削加工時間を短縮するための形状変更提案を積極的に行っております。この事例の場合は、マシニングセンタでφ47を加工すると加工時間がかかるので、当社からお客様に使用条件等をお伺いした上で、C5でご提案・ご了承頂きました。頂いた図面を元でのご提案はもちろん、設計段階でのご相談でもご提案が可能ですので、ぜひお気軽にお問合せください。