Before
今回も、切削加工が必要とされる機械部品のちょっとしたコストダウン事例についてお伝えいたします。まずはBefore図をご覧頂きたいのですが、こうしたかまぼこ形状のようなR曲面が含まれる機械部品の場合、当社が保有するような立型マシニングセンタ(3軸)では1時間以上かかってしまいます。単純な形状にも関わらず高コストになると、この部品を組み付ける装置などの全体のコストにも影響してしまいます。
コストダウン事例
After
今回のようなR曲面を持つ機械部品の場合は、R曲面部分はなるべく加工を行わないように設計できるとコストダウンに繋がります。例えばR曲面を市販されている丸棒の規格に合わせることができれば、After図のように斜線部をカット(半割→フライス加工)すればよいので、切削加工にかかる時間を短縮することができます。
この場合、フライス加工は5分のみとなり、大幅なコストダウンに繋がります。
丸棒の規格に合わせて設計を行えるケースというのは少ないかも知れませんが、こうした規格品をそのまま流用するという発想はコストダウンを行うに際してはとても大事なポイントになります。装置や機械部品の設計を行われるエンジニアの方は、なかなかそういった側面までケアしながら詳細の設計を行うことは難しいかも知れませんが、開発・設計段階で当社にご相談頂くことができれば、コストダウンに繋がるVE提案を行わせて頂きますので、ぜひご相談ください。