Before
旋盤加工品を設計する際のコストダウンの視点として、規格品を使うというものがあります。設計している製品で規格品が使用できれば切削加工を最小限に抑えることができ、その結果コストが下がるというものですが、精度・大きさ・形状によってはかえってコストが上昇してしまう場合があります。
Beforeの図をご覧ください。この旋盤加工品は、パイプの規格品を活用しフランジと溶接する設計となっていますが、溶接箇所が多くなるのでかえってコストアップになってしまいます。
コストダウン事例
After
こうした溶接が多くなりコストアップしてしまう場合には、無理に規格品を活用せずAfter図のように一体化するようにします。
ただし、パイプ規格品を流用していた際には内径:φ250での設計となっていましたが、このままの設計だと旋盤加工に時間を要してしまいます。従って、必要最低限の内径(この図面ではΦ220)にするなど、必要に応じて形状も変更することがコストダウンに繋がります。
市場に流通している規格品をうまく活用してコストダウンする方法は、今回題材にしたパイプのほか様々なものがありますが、どういった加工方法を取るかで大きくコストが異なってきます。三栄製作所では常にコストダウンのご提案を行っておりますので、ご相談頂ければどのような手法を採用すれば最もコストが抑えられるかご提案することが可能です。お気軽にご連絡ください。