Before
産業機器に欠かせないシャフトは、機器の要求スペックにより高精度なシャフトが必要とされる場合があります。もちろん精度が高ければ高いほど機能は満足させることができますが、その反面、コストが大幅にアップしてしまっては元も子もありません。
たとえばφ20×L500のような長尺シャフトの場合、h6公差を指定してしまうと、シャフトに対して切削や研磨を施す必要があり、コストダウンを行うことは難しくなります。
コストダウン事例
After
長尺シャフトのはめあい公差を設定する場合には、市場で流通しているセンタレス丸棒の規格を念頭に置きながら、それが活用できないかを検討します。
例えば前述のφ20×L500の長尺シャフトの場合、h6ではなくh7でも問題なく採用できるのであれば、センタレス丸棒が活用でき、コストダウンになります。
センタレス丸棒は研磨品のため外径が安定しています。また磨き材に比較して反りが限りなく少ないので、追加工なして使用することが可能です。
なお、シャフトの広範囲にわたり公差が設定されている場合にも、センタレス丸棒を活用することは有効です。
市場に流通している規格品をうまく活用することはコストダウンに繋がりますので、センタレス丸棒についてもどのようなものだ入手可能か知っておくことが、機器のコストダウンに有効です。
センタレス丸棒を入手できる材質・サイズは、一般的には下記となりますので、ぜひ参考にしてください。
材質 :S45C、SUS303、SUS304
サイズ:φ3~φ50、長さは2000mmくらいまで
センタレス丸棒を入手できる材質・サイズは、一般的には下記となりますので、ぜひ参考にしてください。
材質 :S45C、SUS303、SUS304
サイズ:φ3~φ50、長さは2000mmくらいまで