Before
装置などに使用される機械部品は、軽量化のためにアルミを採用することが多くありますが、今回はそんなアルミを使った部品を設計する際に注意して頂きたいポイントをお伝えします。
アルミを採用し、軽量化も強度も両立させたい場合には、7000番台のジュラルミンを採用するケースがあります。上記の図面は、そんなA7075のコストダウンを行うために分割構造とし溶接指示が入っていますが、実はA7075などのジュラルミンは溶接に適さず、溶接できたとしても割れが発生しやすくなります。アルミ部品を溶接構造とする場合は、A5052が適しています。
コストダウン事例
そもそもアルミは融点が低いので溶接は技術的に難しいものです。しかしA7075はそもそも溶接に適した材質ではありません。
形状が複雑な機械部品は、全切削によって加工するよりも分割構造として溶接を行う方がコストダウンになる、というケースは多いのですが、その前に、材質ごとの特性をよく押さえた上で選定し、それに合わせた設計を行うことが重要です。
形状が複雑な機械部品は、全切削によって加工するよりも分割構造として溶接を行う方がコストダウンになる、というケースは多いのですが、その前に、材質ごとの特性をよく押さえた上で選定し、それに合わせた設計を行うことが重要です。